すみやかに病院に連絡する必要のある出血や病状は?
次のような場合は、凝固因子製剤(ノボエイト®など)を注射した後、すみやかに病院に連絡しましょう。
- のどの奥からの出血が止まらない。
(息が苦しい場合、気道からの出血が疑われます。) - 大量に吐血あるいは下血している。
(消化管からの出血が疑われます。) - 頭を打って元気がなくなったり、吐いたりする。
(頭蓋内出血が疑われます。) - 腹痛や腰痛があり、足を伸ばすことができない。
(腸腰筋出血が疑われます。)
インヒビターの発現頻度は?
およそ8年にわたって実施された国際共同治験guardianTM1、2、3では、213例の治療歴のある重症血友病Aの患者さんが本剤の投与を経験しましたが、インヒビターの発現は認められませんでした。
ノボエイト®の副作用は?
第III相国際共同治験(薬の臨床効果を検討する大規模な国際的な共同研究)において、ノボエイト®を投与した安全性評価対象症例214例(国内9例、海外205例)中17例(国内2例、海外15例)(7.9%)に26件の副作用が認められました。その主なものは、注射した部分の紅斑(1.4%)、肝酵素の上昇(1.4%)、発熱(0.9%)でした。重大な副作用としては、ショック、アナフィラキシー様症状に注意が必要です。