社会生活・結婚に関する質問

Q5.

恋人がいます。
結婚も考えているのですが、相手にいつ言うべきなのでしょうか?

A.

患者会などで青年が集まると一度は出る話題です。親しくなる前に言うのも変ですし、かなり親しくなってからでは言いづらいでしょう。好きになればなるほど、相手に隠し事をしている後ろめたさと告白して別れることになる恐怖は、大きくなり心の負担を増してきます。 

 実際には友達以上、恋人未満で、できれば交際を深めたいといった場合が、一番難しいかもしれません。ご質問のように結婚まで考え「いつ言うべき」と悩んでいるのであれば、少なくとも「言う」ことは決断していると思われます。しかし、これらの答えは質問者の中にしかありません。相手のことを一番分かっているのが、交際しているご当人だからです。ということで結論は「自分で決めるしかない」。…ちょっと冷たい返事ですね。以下はヒントです。 

・ あなたはおおむね健康で、普通にやれていると相手が分かっているでしょうか?
  いきなり耳慣れない病名を言われると相手は怖がってしまいます。でも、言われるまでは気づかない程度の症状だということ(ほとんど普通に生活できているところ)を分かってもらっていますか。 

・ 一度に全てを話して、「次に返事を…」なんてあせらないこと。
  相手も一度で聞いて全てを理解できるわけではありません。間をおいて考える時間をあげ、次には「疑問に答える」感じ。あせって返事を迫ってもよい結果は出にくいものです。 

・ 最悪のシナリオばかり描かないこと。
  つい悪いほうに考えてしまいがちですが、最良のシナリオも想像してください。現実はその二極の間にあるはずです。少しでも良い方に近づけるために何が必要でしょう? よく考えてください。相手の性格はどうか、など。 

・ ひとりだけで頑張らない。
  できれば事前に医療機関に相談して、相手が不安になっても専門家からすぐに説明してもらえる体制を準備してはどうでしょう。 

・ うまくいってもご注意。
  相手は了解しても、自分の両親に言えないこともあるのです。その場合、自分の親に隠し事をすることになる相手の負担はとても大きくなります。今度はあなたがよき相談相手になる番です。 

蛇足ですがある患者さんとの会話です。

「どうしたの?」
患者さん  「…ふられてしまいました…。」
「それは辛いね…。」
患者さん 「とても辛いです…。」
「やっぱり、病気のことを言ったのが原因なの?」
患者さん 「病気が原因ならまだ良かったんですけど…。だから余計、辛くて。」

 
「なるほど。」
 



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