家庭治療・自己注射に関する質問

Q8.

自己注射を動機づけるにはどうしたらいいでしょうか?

A.

頻回に出血するお子さんほど、親が注射をすることができても自分で始めたいと思いやすく、反対に出血エピソードが少ないと、「それでも(親にしてもらっても)いいや」と考えてしまいやすくなります。質問の意図は「お子さんにどう動機付けるか」でしょうが、実は意外に多いのが、親が一方的に「この子は小さいし、出血は少ないからまだ覚えなくてもいい」と考え、子どももそれに甘えてしまう例です。
自己注射は自立への重要なステップ。どうしても血友病の子どもは親に依存せざるを得ない部分が大きく、子どもも頼りがちになります。思春期を迎えて一人の人間として、そこを越えて自立、自己管理できるようになるのは大変なことです。


さて自己注射への動機を高める要因として考えられるのは、修学旅行、移動教室、臨海・林間学校、サマーキャンプ、友人宅への宿泊や家族以外との旅行などの機会でしょう。患者会のサマーキャンプで同級生や年下の子どもがやっているのを見て発奮し、先輩に教えてもらってできるようになった子どもは本当に多いものです。また親について来てもらうのは恥ずかしい年頃にもなりますし、自分で冒険をしたくなる年頃でもあります。こうしたチャンスを逃す手はありません。ただ、急に訓練を希望しても本人にも病院にも都合があるでしょうから、春、夏、冬休みなど時間のある頃に練習を予定して事前に準備しておきましょう。




JP/HG/0617/0004