家庭治療・自己注射に関する質問

Q10.

どうしても過保護や過干渉になってしまいますが…。

A.

親なら心配して当然です。病気がある以上、仕方がありません。自分を責めないでください。ただ「この子は病気なのだから」と一人でできることでも、手助けする態度になっていませんか。
行き過ぎると子どもの自立を妨げてしまいます。「この運動は危ないから先生に言ってあげる」「出血すると大変だから部活やアルバイトは辞めなさい」「毎日通勤する仕事は駄目だから、家でできるような資格をとって仕事を探したら?」等々、こうした干渉が多いと思春期に子どもから 強い反発を受けるか、親を恨みつつ自信のない大人になってしまいます。


例えば週に2回予防投与して出血がない子がいて、投与にかかる時間が合計1時間であれば、そこだけが他の子と違う時間です。残りの99.4%は他の子と変わらない時間となります。こうして考えると、どんなに重症の子でも、いつも週の半分以上が出血とそのケアで占められている子はいません。いろいろ心配はあるでしょうが、常識の範囲ならお子さんが望むものはスポーツでも、アルバイトでも何でもさせてあげましょう。それで成功すれば、大きな自信になりますし、失敗しても今後の判断材料になります。人に強いられてしたことはうまく行っても自分の自信にはなりませんし、失敗すれば相手を恨むだけの結果になりやすいものです。難しいでしょうが、自発性を尊重しつつ、見守る親の姿勢が大切ですね。




JP/HG/0617/0004