痛みのケア

監修   奈良県立医科大学小児科 嶋 緑倫
  東京医科大学臨床検査医学   新井盛夫

 

 


  血友病センターの医師とは密に連絡をとり、(1)出血を止めるための治療、(2)痛みを緩和するための治療(止血だけでは必ずしも痛みの緩和につながらない)について相談しましょう。鎮痛剤はいくつかあり、痛みの程度により2段階で使い分けられます(表)。
 レベル1の薬は、比較的弱い痛みをうったえるときに使用します。アスピリンやインドメタシンの内服薬や坐薬は、血友病の患者さんに使用してはいけません。しかし、インドメタシンが含まれた湿布薬を、出血している関節や筋肉の部位に貼ることは問題ありません。
 レベル2の薬はより強い痛みに対して使われることがありますが、原則として病院で注射します。また、小児の使用は一般的ではありません。
 鎮痛剤の用量・用法は、患者さんの年齢や体重によって調整します。また、痛みを訴えているときには、局所の固定・圧迫・冷却なども有用です。静脈注射を 怖がる子どもには、少なくとも注射の1時間前に麻酔パッチを貼っておくのがよいでしょう。いずれの場合にも、鎮痛薬は病院で処方してもらうのが原則です。

表. 血友病患者に使用する鎮痛剤

 レベル1  レベル2
 軽度から中等度の疼痛  重度の疼痛
 アセトアミノフェンほかの消炎鎮痛剤  非麻薬性オピオイド

 




JP/HG/0617/0004