8.これから

確かに病気と共に生活していくことは大変なことです。
でも私たちも子どもと一緒に成長しています。


現在中学生になったWくんを前にして思うことは、私自身としても家族としても彼の存在がなかったとしたら、これほど多くの温かなふれあいに出会えただろうかということです。私は健康上の理由から、出産を諦めたほうがよいのではないかと医師から言われていました。実際、大変な難産ではありましたが、諦めないでよかった、産んでよかったと本当に思います。私の願いはひとつです。成人したWくんにも「僕は生まれてきて本当によかった」と言ってもらえたら嬉しいです。そして、今度はWくんが他の人々へ温かなまなざしを持って生きていく人でいて欲しいと思います。Wくんが生まれて出会えたこと、本当に感謝しています。


今年から幼稚園生活が始まります。入園を断られた幼稚園もありましたが、自宅近くの園で受け入れて頂けたので、とりあえず今はひと安心です。これからどんな生活が始まるんでしょう?!本人はワクワク、ドキドキの毎日で、私は送り出して無事な姿で帰って来るまでドキドキの毎日なのかな?!と思っています。本人にとっては初めての団体生活になるので、初めの一歩として見守って行きたいと思います。


これからが本人にとってのスタート。いろんな事にぶつかっては乗り越えての繰り返しでしょうけれど、病気なんかに負けない強くて大きな気持ちの子に育っていってほしいと思います。
何かある度に私達は何をしてあげればいいのか、どうしていけばいいのか、その都度話し合っていきたいと思います。そして、大きなけがのないように、毎日、毎日祈ってます。


どんな病気にしても同じだったと思いますが、病気になることが不幸なのではなく病気に負けることが不幸なのではないかと感じます。


息子の成長していく姿を見ていて、健康な子どもだったら感じない一つ一つの出来事がやけに感動してしまいます。日々息子に心身ともに成長し、生きていってほしいと思います。

この病気に出会ったときは、世の中に神様なんていないと思うほどの気持ちになりました。今でもふと思い出すと涙が出てしまうこともありますが、あの時とは違う強くなった自分がいるのも確かです。

毎日が忙しく大変なことは変わっていませんが、我が子が日に日に大きくなっていく嬉しさも増しています。




JP/HG/0617/0004