6.家庭注射

我が子に針をさすなんて。
あの泣き声を聞くと胸が締め付けられそう・・・。
初めはとてもとても辛くてたまりませんでした。


息子が2歳5ヶ月の頃、家庭注射の練習を始めました。なかなか上手にできず、自分が情けなくて家族にも看護師さんにも言えずにいました。何度も家庭で失敗した注射器を持って病院に行きました。失敗した時は自分がやるよりも病院で注射してもらったほうがいいと考えました。でも、今では出血した時は病院に行くよりも、家で早く注射することが子どもにとってどんなによいことなのか実感しています。


家庭注射を始めて1年が過ちました。たまに失敗してしまうこともありますが、今ではすっかり慣れました。幸いIくんの血管もよく見えるので助かってます。本人も、注射の支度をしてると手を出そうとしたり「支度できたよー」と言うと、「ハーイ」と言って走ってきて「お父さんお願い」と主人のひざの上へ乗っかります。まだうつ瞬間ひるむようですが、すごく楽になりました。

病気のことを知ってから1年くらいたった頃に、先生から「そろそろ家庭注射の練習をしていきましょうか」と言われました。「どちらがうちますか?」と言われ、最初は主人・・・と言っていたのですが、注射をうつ時にあばれるLくんを押さえるのにかなり力がいるので、主人が押さえて私が注射をすることになりました。練習初日は結局ぜんぜん針がさせず、注射液だけを注入させてもらいました。注射が終わり主人とLくんを見ると、二人ともすごい汗だくで疲れきったようでした。主人は押さえるのに必死で、Lくんは泣きわめいていて、私もどっと疲れがきました。ちゃんと注射ができるようになる時が来るのかとっても不安でした。それからは、毎週病院へ通い練習しました。少しずつ刺す感じがわかってきて。2ヶ月近く練習し、先生の方から「もう練習も卒業です」と言われ、卒業試験をパスしました。それからは、週2回の定期投与と出血した時の注射が自宅でできるようになりました。


病院での練習では1回でできるようになっていたのですが、自宅でやるとなると、なかなかうまくできず、数回針を刺すことがありました。失敗するたびにCくんの大きな瞳に涙をうかべて見つめられ、すごいプレッシャーになってよけいうまくできなくなってしまいました。 最初の頃は注射をうつのにすごく神経を使い、定期投与の日は注射が終わるとほっとしました。


家庭での注射ができるようになり、今ではとても楽になったなと思えるようになりました。何かあって、あわてて病院へ行くこともなくなり、早い手当てが出来るので治りが早いように感じます。動きの激しい子なので、皮下出血の量もぜんぜん違います。

 


始めは本当に大変でした。子どもの血管は見えにくいし、失敗して泣かれると本当に辛かったです。家で注射をしてみたのですがうまくいかずに、そのまま製剤を持って病院へ行くことも何回かありました。
私自身、注射とか採血とか大嫌いだし不器用なので、「注射の練習を始める」と先生から言われた時は本当にどうしようかと思いました。注射の練習日はそのことで頭がいっぱい。始めは失敗ばかりで、病院を休みたくなったこともありました。でも、これも経験と頑張りました。
たくさん失敗したけれど、何とか注射ができるようになりました。やはり出血の早い時期に注射できると、ひどくならずに済み安心します。また、休日や夜間など病院に行かなくても済むので、家で注射できることは、日常生活がとても楽になりました。


家庭注射ができるようになったので、今年の正月に初めて家族で旅行に行きました。ちょっと不安でしたが、無事何事もなく帰ってこれたので少し自信がつきました。
 

家庭治療をするためには、病院でその技術だけでなく病気についても勉強します。また、出血の対処方法、止血管理の記録方法、主治医との連絡方法、副作用が出た際の対処方法なども習います。

練習は、週に1回から数回病院に通い(地方では泊まりで練習することもあるようです)、たいていはお父さんもお母さんも一緒に行います。薬を溶かしたり、子どもの身体や手をしっかりと抑える方法も教えてもらいます。
そして、卒業試験で合格をもらえば、いよいよ自宅での注射が始められます。そばに指導者の方がいないとこうも違うものかと不安になるでしょう。お子さんもその不安を感じてか、病院ではおとなしかったのに泣き出すかもしれません。でも、自信をもってください。1回目で失敗したら、針をさしたところをしっかり押さえて止血をし、もう一度落ち着いてやり直しましょう。

もし、どうしてもだめだったら、注射を清潔な状態のまま病院へ持っていき、注射してもらいましょう。お子さんが泣くのはあなたが嫌いなわけではありません。勇気と自信をもってお子さんに早く治療をしてあげられれば、お子さんの笑顔が早く見られます。

練習どおりにいかなくても、スランプに陥ってしまっても、きっとちゃんとできる日がきます。そしてあなたのその姿を見たお子さんは、そう遠くない日にあなたの一番の協力者になってくれるはずです。




JP/HG/0617/0004